作者
堂場瞬一
題名
闇の叫び アナザーフェイス9
出版社
文藝春秋社
出版社による梗概
累計140万部突破、著者渾身の人気シリーズがついに完結!同じ中学に通う生徒らの保護者が連続して何者かに襲われる事件が発生。刑事総務課の大友鉄もその捜査に加わるが、容疑者は二転三転──。主人公の大友は事故で妻を亡くし、一人息子を育てるべく捜査一課から異動したイクメン刑事。その息子も高校受験を控える年齢にまで成長し、人生の岐路に立たされることに。著者が意識してキャラクターを作り込んだという大友鉄の「最後の」事件。女優の小橋めぐみさんの解説文も必見です。
定価
本体770円+税
感想
「アナザーフェイスシリーズ」最終巻です。
今作でいきなり息子が大人びて口数が多くなりました。
このような進行は、作者がシリーズの継続を諦めたときが多いです。宇江佐真理が病を患(うれ)い「髪結い伊三次シリーズ」の時を進めたことを思い出しました。
堂場の場合はこのシリーズに行き詰まったためでしょう。作者が継続しているほかのシリーズとの棲み分けが難しくなり、刑事捜査は「一之瀬拓真シリーズ」が育ってきたことも大きな理由でしょう。
今までの財産で執筆した印象を持ちました。悪いときの堂場ですね。事件の背景も最近のミステリーや警察小説の流行りと言っていい「児童虐待」です。先年は「介護」が流行しましたね。
シリーズを読み続けてきた読者には完結ということで外せない一冊でしょうが、完結がこれではこのシリーズを薦めることはできません。
今まで重要な役割を担ってきた義母の聖子さんがほとんど登場しなかったのもあたくしにとっては大きなマイナスです。
今後は主人公の大友鉄がほかのシリーズにちょくちょく登場することでしょう。
4/10点


