作者
倉阪鬼一郎
題名
江戸ねこ日和 小料理のどか屋 人情帖22
出版社
二見書房
出版社による梗概
のどか屋の看板猫が、江戸を護る猫地蔵に!
意外、これも御利益?
生まれ変わって、おいで!
そんな願いが叶ったような不思議なことが重なって…。
旅籠付き小料理のどか屋に人情あふれる話が舞いこむ。
もと侍の料理人時吉と女房おちよ、息子千吉の旅籠付き小料理のどか屋の看板猫のどかが永眠。誰いうともなく祠と石の猫地蔵が祀られ、お参りの人も増えてきた。出会いがあれば、どうしったて別れも……。生まれ変わって、またここへ!そんな願いが叶ったような不思議なことが重なって、のどか屋に人情あふれる話が舞いこむようになった。
*********本書に登場する小料理***********
・江戸玉子 ・風呂吹き大根 ・人参の葉のかき揚げ
・高野豆腐と若布の煮物 ・海老の鬼殻焼き ・牡蠣のもろみ漬け
・蛸の酢味噌和え ・揚げ茄子 ・玉子粥
・鰤大根 ・蒟蒻の狸汁 ・豆腐飯
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定価
本体648円+税
感想
いかん、いかん、これはいかんやつだ!
シリーズ前作の書評、文末で「次作の書題が「江戸ねこ日和」であると知りました。
きっと泣いてしまうんだろうな……。」と書きました。
眼病の気があるため、悲しい場面を読むと涙が出て、これが普通の涙と違って塩分が多く、眼病には悪いと医者から言われているのです。(落語 寝床より)
何度目を屢叩(しばたた)かせたことか。
虹の橋を渡る猫、そんな猫成分を除いてもこの巻は秀逸でした。
言葉の選び方、文章の構成、倉阪はまたもやこのシリーズで一段登ったようです。シリーズの成長を感じることができるのも追いかけている読者の特権ですね。
シリーズが圧縮されたようなこの一冊。これで完結といわれても納得してしまうでしょう。
ですが次作より息子千吉の修行話も絡んだ展開になりそうで、大きな転換点となることでしょう。
春惜しむ 寝床取られて 猫の声
10/10点


