麻見和史 永久囚人 警視庁文書捜査官

    Author: 立花家蛇足 Genre: »
    Rating

    作者
    麻見和史

    題名
    永久囚人 警視庁文書捜査官

    出版社
    角川書店

    出版社による梗概
    奇妙な幻想小説どおりに殺人事件が!文字マニア・鳴海理沙警部補が謎に迫る
    文字を偏愛する鳴海理沙班長が率いる捜査一課文書解読班。そこへ、ダイイングメッセージの調査依頼が舞い込んできた。ある稀覯本に事件の発端があるとわかり、作者を追っていくと、さらなる謎が待ち受けていた。

    定価
    B6判 電子書籍版とも 本体1,500円+税

    感想
    う~~ん、初めて麻見和史の凡作にあたった気がします。
    全てにおいて弱いです。
    警視庁文書捜査官シリーズ2作目なのですが、主人公である鳴海理沙をいきなり描いてしまってます。前作から2年2ヶ月ぶりなので、作者と編集者以外には主人公のキャラを思い出せないでしょう。本書発刊の2ヶ月前に前作が文庫化されましたが、全ての読者が文庫版を再読するとは限りません。そんな忠実は読者は少数派でしょう。その少数派を対象とした導入には作者の怠慢を感じてしまいます。書ける作者だけに、工夫が欲しかったです。
    本作は梗概にありますように、メインの謎はダイイングメッセージ(死に際して残すメッセージのことです。「冷蔵庫にカレーが入ってます。温めて食べてね

    💓」はダイニングメッセージです)ですが、少々陳腐でした。
    作者が書店向けに書いたそのダイイングメッセージの色紙です。


    他にも、動機、文書解読班以外の捜査、鳴海理沙の文字フェチぶり、作中作である稀覯本の内容(文体)など、どうも作者の独り相撲のような気がします。
    出来れば増刷時の改稿を希望しますが、無理ならば文庫化の時に是非とも直していただきたいです。それでないとファンは離れてしまうのではないでしょうか?
    一ファンの叫びが作者に届くことを願っております。

    /10点

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