作者
愛川晶
題名
高座のホームズ 昭和稲荷町らくご探偵
出版社
中央公論新社
出版社による梗概
昭和五〇年代、稲荷町の落語長屋。噺家連中が持ち込む謎の数々を解き明かすのは、八代目林家正蔵(のちの彦六)!? 名人の推理が光る洒脱な落語ミステリ登場! 〈解説〉林家正雀
定価
本体680円+税
感想
本の表紙を開くとき、さまざまな期待があると思うのです。
「白ネコがいた夏休み」(今思いつきで作りました)という書題があったとしましょう。ここから想像すると、主人公の少年(少女)が白ネコと出会い、ひょっとしたら悲しい別れになるのかな? あるいは、少しネコに関するオカルトチックな話なのかな? と思いを巡らします。
また、「孤高」(連載中の拙作です)という書題であれば、内容を想像しにくいのでほぼ先入観なしで向き合うことになります。
その意味で本書は前者でしょう。
稲荷町(彦六の正蔵)が寄席周辺で起こる出来事を見事に推理解決する作品、と想像通りの内容です。
でもでも、すべてが中途半端に感じてしまうのはあたくしだけでしょうか? いやそうではないはずだ! と天声人語を気取ってみます。
梗概にあります、昭和50年代の東京風俗の描写もほとんどありませんし、実在の人物が極々一部でした。
稲荷町のエピソードを持ち出して人物描写を深めようとしておりますが、本文に生かされていないためちっとも魅力がないのです。
ミステリー部分についてもすぐに底が割れてしまいます。
作者の寄席シリーズは「神田紅梅亭寄席物帳シリーズ」だけでいいのにと思ってしまいます。そのほかはパス!
それよりも「ヘルたんシリーズ」を書いたもらいたい。
4/10点
愛川晶 高座のホームズ 昭和稲荷町らくご探偵
Author:
立花家蛇足
Genre:
»
落語
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Posted by 立花家蛇足
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