作者
風野真知雄
題名
昭和探偵1
出版社
講談社
出版社による梗概
アイドルの水着、ディスコ・クィーン、汲み取り便所……昭和に置き忘れた謎を追え。
西新宿の雑居ビルで開業22年のおっさん探偵・熱木地潮に、起死回生(?)の依頼が舞い込む。テレビ局の友人が特番「昭和探偵」に協力してくれというのだ。お題は絶世の人気を誇ったモデル、アグネス・○○が落とした水着を捜すこと! 懐かしい昭和の謎を、ユーモアたっぷりに解き明かす新シリーズ。
いよいよ昭和が〈歴史〉になってしまいそうだ。でも、昭和はいまと地続きの、色も臭いもあるついこのあいだなのだ。一見マヌケな事件の陰からいまも潜む昭和の巨悪をひっぱり出してやる!―風野真知雄
定価
本体640円+税
感想
三ヶ月連続発刊される連作短編集の第一作です。日常のミステリーに分類されるのかなぁ? しかも昭和の時代の小さな謎を取り上げております。もちろん架空の謎です。
目次は、 ・アグネス・ラムのビキニはどこに?
・ディスコ・クィーンはいまでも玉の輿か?
・総理候補が汲み取り便所に落ちた?
・コンビニのない夜は餓死もあり得た?
アグネス・ラムには興味がありませんでしたが、ディスコには通い詰めました。もちろんバブルの申し子「ジュリアナ東京」や「マハラジャ」ができる前です。
あたくしの小説の舞台にもなった新宿武蔵野館にあった「カンタベリーハウス」やその姉妹店、ディスコの巣窟東亜会館の「CIRCUS CIRCUS 」などなど週に三日は踊っておりました。入場料は500円(確か当時のアルバイトの時給が400円でした)でフリードリンク・フリーフードで、アルコールをしこたま飲んで、ナポリタンやクリームパスタ、ピラフ・唐揚げなどをむさぼり食べてました。当時から意地汚かったあたくしは食事がほかより多少は旨い武蔵野館が本拠地でしたね。
本書に戻ると、相変わらず軽いタッチで書かれているので当時を思い出しながらサクサクと読み進めました。連作を通しての謎(梗概にあります昭和の巨悪)もほどよくまぶされていて次作への楽しみも広がります。
ボットン便所や和式便所の「おつり」など今の若い方には「なんのこっちゃ?」でしょうが、おじさんは楽しんだのだ~
7/10点


