作者
宇江佐真理
題名
口入れ屋おふく 昨日みた夢
出版社
角川書店
出版社による梗概
痛快、江戸のお仕事小説!
逐電した夫への未練を断ち切れず、実家の口入れ屋「きまり屋」に出戻ったおふく。働きもので気立てのよいおふくは、駆り出される奉公先で様々な人生模様を目の当たりにし、一筋縄ではいかない人の世を学んでいく――
定価
文庫 本体640円+税
感想
単行本は2014年に出版されてますが、今回の文庫化にあたって、今まで未収録だった短編、「秋の朝顔」が初めて書籍化されました。それで手に取ってみたわけなのです。
何ともカヴァーデザインが良いのです。宇江佐作品の多くのカヴァーを手掛けている「瀬知エリカ」だけのことはあります。気前よく大きな画像を貼りました。落語関連書籍のカヴァーやイラストも多く、三遊亭兼好の本にもイラストを描いております。
久しぶり(といってもひと月とちょっとですが)の宇江佐作品でした。
やっぱり、いいわ~!!! 宇江佐真理は。(倒置法なんか使っちゃったりして)
梗概にありますように、口入れ屋、別の言葉で言うとけいあん(桂庵・慶庵・慶安)です。今の言葉に直しますと「周旋業」や(ぜんぜん今の言葉でなかったですね) 人材派遣業でしょうか?
短編七作からなる連作ですが、特に「名医」が出色でした。その前の「座頭の気持ち」が宇江佐にしては水が漏れた作品だったので、余計そのように感じました。
解説で池上冬樹が書いてますが「しみじみといい小説である」、ごもっとも!
決して熱くなく、体温の作家でした。
8/10点


