作者
大倉崇裕
題名
福家警部補の考察
出版社
東京創元社
出版社による梗概
地位と愛情を天秤にかける医師、夫の機先を制する魔女めいた妻、師匠の名誉を慮ったバーテンダー、恋人の仇を討つ証券マン――透徹した眼力で犯人の思惑を見抜くシリーズ最新刊。
「BOOK」データベースより
地位と愛情を天秤にかける医師の誤算(「是枝哲の敗北」)、夫の企みを知って機先を制する料理好きな妻(「上品な魔女」)、身を挺して師匠の名誉を守ろうとするバーテンダー(「安息の場所」)、数年越しの計画で恋人の仇を討つ証券マン(「東京駅発6時00分のぞみ1号博多行き」)…『福家警部補の挨拶』に始まる、倒叙形式の本格ミステリ第五集。
定価
四六判仮フランス装 本体1,700円+税
感想
倒叙ミステリー(あらかじめ犯人と犯行が判明していて、主人公が徐々に犯人を追い詰めるミステリー)シリーズ5作目です。ドラマの刑事コロンボや古畑任三郎シリーズを思い浮かべると想像しやすいでしょう。
前作は中編だったのですが、本書は短編集となります。出版社の梗概が短いので「BOOK」データベースからも引用しました。
倒叙ミステリーの常として「ほかの刑事たちは何してんの?」という野暮な疑問が頭をよぎります。ほとんどが主人公の一人舞台です。(コロンボも古畑もそうでした)
それでも犯人を論理的に追い詰める描写が優れていると納得するのですが……。本作にはそれが少々不足してました。偶然に頼りすぎた嫌いがあります。
本シリーズ作者が息切れしてきたようです。
5/10点


