作者
志川節子
題名
芽吹長屋仕合せ帳 ご縁の糸
出版社
新潮社
出版社による梗概
不貞を疑われて妻の座を追われ、独り住むことになった日本橋の芽吹長屋で、おえんはふとしたことから男女の縁を取り持つことになる。嫁(い)き遅れた一人娘と絵の道をあきらめた男、ひどく毛深い侍と若い娘、老いらくの恋。遠慮のない長屋のつきあいにもなじむ頃、おえんの耳に息子の心配な噂が入ってくる……。人びとの悲しみと幸せを描く時代小説。『結び屋おえん 糸を手繰れば』改題。
定価
本体680円+税
感想
アンソロジーで見初めた作者の短編集を手に取りました。
宇江佐真理とはまた違った状景の描き方で感心させられました。
先日読んだ誉田哲也の短編集「インデックス」に収録された作品にもありましたが、「やるせない切なさ」を描いた作品。本作の「明日」の始末の付け方の方が断然光ります。
あたくしには未知なる「女性の心根」とは、こうまで深いものなのか?
シリーズ化を念頭に置いた書き方だとは思うのですが、現在のところ続編は執筆していないようで残念です。
よいご縁が結べました。
8/10点


