倉阪鬼一郎 兄さんの味 小料理のどか屋人情帖23

    Author: 立花家蛇足 Genre: »
    Rating

    作者
    倉阪鬼一郎

    題名
    兄さんの味 小料理のどか屋人情帖23

    出版社
    二見書房

    出版社による梗概
    息子千吉が兄とも慕う修業先の兄弟子の身に思いがけぬ出来事が…
    十歳になった跡取り息子は、浅草の祖父の長吉屋で修業。
    大好きな兄弟子の益吉は、潮来から来た若き料理人。
    故郷に店を出す夢が突然…

    旅籠付き小料理のどか屋の跡取り息子・千吉は満で十、数えで十二歳。祖父の長吉が営む浅草の名店長吉屋へ修業に入ることになった。長吉屋へは関八州から料理人を志す者が修業にやってくる。長屋は三人で一部屋、兄弟子の一人は潮来から来た二十一歳の益吉、もう一人は房州館山の出で十五歳の信吉。いちばん年若の千吉の修業が始まった……。
    *********本書に登場する小料理***********
    ・栗ごはん ・秋刀魚の蒲焼き ・鰈のみぞれ煮 ・焼き柿
    ・大根牡蠣鍋 ・大豆飯 ・鰤大根 ・鯛茶 ・蛸の酒ゆすぎ
    ・鮟鱇のどぶ鍋 ・呉汁の蕎麦水団汁 ・風呂吹き大根 ・筍穂先焼き
    ******************************


    定価
    本体648円+税

    感想
    久しぶりに鼻の奥がツンとした作品でした。

    長いシリーズ、こういった反則気味な作品も一作くらいは許されるかもしれませんね。
    あたくしは許します。

    書題は「にいさんのあじ」とのルビがありますが、「あにさんのあじ」の方があたくしにはしっくりときます。

    目次と巻頭にあります主な登場人物の紹介でピンと来る方もいらっしゃるでしょうから、後回しにされることをお勧めいたします。
    たまたまあたくしはその部分を飛ばしていたため先のツンとくる感覚を味わえたわけですが……。

    祖父の見世へと修行に出た「のどか屋」の息子千吉。作者はまだ具体的な修行内容を決めかねているようです。今作は修行の助走期間と言った趣になりました。

    /10点

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