作者
堂場瞬一
題名
帰還
出版社
文藝春秋社
出版社による梗概
なぜ友は死んだのか。
三重県四日市の工業地帯で新聞記者が溺死。
事故か、自殺化、他殺か。同期三人が真実を追う。
警察小説の旗手が描く、心揺さぶるミステリ長編。
「あいつに何があったか、俺達は知っておくべきじゃないかな」
入社して30年――工場夜景の撮影中に、四日市市局長の藤岡裕己が水路に転落して死亡。警察は事故死と判断したが、本当なのか。藤岡とともに新人時代を三重県で過ごした同期三人が、真相究明に乗り出す。編集委員の松浦恭司、初の女性役員になりそうな高本歩美、何故か出世ルートをはずれた本郷太郎は、それぞれ家族の問題でも悩みを抱えていた……。
仕事か、家族か、それとも……。
定価
本体1,700円+税
感想
月刊オール讀物に10回で連載された作品の書籍化です。
いや~これだけ動かない物語を善くぞ連載したと感心します(ホメてますヨ)
読売新聞の記者を長年勤めた堂場とほぼ同年代の3人が主人公ですね。堂場の精神的な集大成といってもいいかと思います。
しかしこれを連載で目にした読者は賛否が分かれたことでしょう。それ程動きません。結末も最近の堂場作品の対極をなすような静かなゆっくりとしたものです。あたくしは好きですよこんな作品は。
続編もありそうな結末ですが、恐らく堂場は書かないでしょう。
本筋とは関係ないので、印象に残った箇所を、
(引用ここから)
たとえば記者会見には、不文律がある。一人の記者が連続して質問しない、会見する人の感情を逆撫でするような質問は避ける、自分の意見は主張しない――
(引用ここまで)
あたくしは真っ先に東京新聞の某女性記者を思い浮かべてしまいました(^^)
梗概にあるように舞台は三重県の津と四日市になります。ほかの堂場作品よりもご当地グルメが多く登場して食いしん坊のあたくしは嬉しいかぎり。きっと経費で落としてんだろうな~
8/10点


