山田風太郎 警視庁草紙(上)(下)

    Author: 立花家蛇足 Genre: »
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    作者
    山田風太郎

    題名
    警視庁草紙(上)(下)

    出版社
    文藝春秋

    出版社による梗概
    (上)
    物情騒然たる明治初期。新政府は首府東京の治安を求めて西郷隆盛に抜擢された川路利良大警視を筆頭に邏卒六千の警視庁を作り、いまその体制を着々と固めつつあった。片や、その大警視をむこうにまわし、「ちょいとお上をからかって、田舎っぺえのポリス野郎の鼻をあかせてやろう」と、まことによからぬ一味がいる。旧幕時代に十手取り縄を預かっていた神田三河町の半七、その手先冷や酒かん八。元同心千羽兵四郎、そして黒幕に控えるのは、隅のご隠居こと元南町奉行の駒井相模守……。

    (下)
    参議広沢真臣暗殺、北海道開拓使黒田清隆の愛妾斬殺と次々に起きる大事件に、大警視川路利良対元南町奉行駒井相模守、いや警視庁対江戸町奉行所の知恵くらべは、ますます佳境に入ってとどまるところを知らない。そしてこの対立に花を添えるキラ星のごとき「明治のスター」たち。西郷隆盛、大久保利通、井上馨、伊藤博文、佐川官兵衛、乃木希典、三遊亭円朝、夏目漱石、幸田露伴、樋口一葉……。西南戦争へ向かう歴史の流れを縦糸に、これは近代国家への道を急ぐ明治の裏面史でもある。

    定価
    電子書籍版 (上)(下)各本体700円+税

    感想
    明治を舞台にした時代小説のパイオニア、山田風太郎の傑作です。
    一言でいうと冒険活劇でしょうが、史実の隙間を想像力と構成力で埋め、巧みに交差させる手法は、以降多くの作家の手本となりました。舞台となる時代は違いますが、圓朝作品にも通じるところがあります。

    子ども時分に読んだ海野十三のSFもののワクワク感に時代物のドキドキ感が合わさった作品です。
    (なんとも酷ぇ~表現ですね。海野十三は今でも青空文庫で只読みしてます)

    物語は圓朝宅の隣家で起こった殺人事件からなる「明治牡丹燈籠」で幕を開けます。そして、最終章の「泣く子も黙る抜刀隊」まで一気読みでした。とはいえ文字数で50万、ページ数で1,000を超える大作ですから三日かかりました(^^)。

    山田の明治ものでは最高傑作でしょう。
    現在、圓喬ものの構想を練っているのですが、大変勉強になります。

    文藝春秋以外にも角川と筑摩から電子書籍版が出てますが、文春版が一番安いです。(相変わらずセコい!)

    /10点

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