日本推理作家協会 殺意の隘路

    Author: 立花家蛇足 Genre: »
    Rating

    作者
    日本推理作家協会

    題名
    殺意の隘路

    出版社
    光文社

    出版社による梗概
    日本のエンタテインメントのレベルは世界的に見ても極めて高く、かつまたバラエティに富んでいます。それは一読者として、私がかねがね感じていたことでもありました。ことにミステリーのジャンルにおいて、それは一層顕著であると申せましょう。
    ――以上の文言は、果たして真実なのか。それとも私の妄想なのか。その答えは本書にあります。一つ一つの作品を舌の上で玩味し、鑑賞し、推理してみて下さい。あなたはきっと至福の時間とともに、最高の真実に辿り着けることでしょう。
    日本推理作家協会 理事 月村了衛

    定価
    四六判 本体1,800円+税

    感想
    「さついのあいろ」と読みます。隘路=狭い道、のことです。
    2013~2015年末までに各誌に掲載された短編ミステリーから、15作品を編纂したアンソロジーです。「隘路」に深い意味はありません。
    「最新ベスト・ミステリー」との副題がありますが、これが最新のベスト短編ミステリーであるならば、御先真っ暗ではないでしょうか? 大丈夫か? ミステリー界!
    それとも、この3年間(2013~2015年)が不作だったのでしょうか? 中にはとてもミステリーとは呼べないものもありました。理事長! あなたの作品ですよ!
    「長編にし損なったので、短編にしてみました~」的な作品も何編かあります。途中で息の続かなくなった作品もあります。数作ですが良品もあります。

    読んで、今更ながらに気づいたことがあるのです。
    こうしたアンソロジーで読むと光る作品なのに、作者の短編集になると途端に鼻に付いてしまう。そんな作家がおりました。あたくしの偏見ですので、誰とは申しませんが……。
    落語にたとえると、寄席で間に挟まって聴くぶんには心持ちが良いのに、独演会になると聴き心地が悪くなる噺家。誰とは申しません。
    そんな作家が発見できたことがこの本の収穫でしょうか。
    今後もアンソロジーから目が離せません。

    /10点

    Leave a Reply