田村和大 筋読み(すじよみ)

    Author: 立花家蛇足 Genre: »
    Rating

    作者
    田村和大

    題名
    筋読み(すじよみ)

    出版社
    宝島社

    出版社による梗概
    完全一致した二人のDNA。
    「筋読み」の天才刑事は何を読むか

    事件を推理する筋読みに長けた“ヨミヅナ”こと
    刑事・飯綱が、奇妙に絡んだ事件を追いかける。

    女性モデル殺害の疑いで山下という男が出頭。殺害現場で採取されたDNA型が山下のものと一致したため起訴間違いなしと目されたが、警視庁捜査一課の刑事・飯綱だけは異を唱え、捜査を外されてしまう。同じ頃、少年が車に轢かれ、直後に連れ去られる事件が発生。担当をあてがわれた飯綱は少年の居場所を特定し無事保護したが、少年から山下と全く同じDNA型が検出されたとの報せが入り――。

    ※この物語はフィクションです。作中に同一の名称があった場合でも、実在する人物・団体等とは一切関係ありません。

    定価
    本体650円+税

    感想
    昨年の「このミステリーがすごい」大賞の優秀賞作品(大賞ではない)です。
    この年もそうなんですが、最近の新人作家対象のコンテストは「俺(私)は知ってるぜ!」系の題材がホントに多くなってますね。
    本作もこれでもか! っていうくらいにDNAの知識を無駄に披露してます。
    すでに知識のある読者にとっては冗長に感じるでしょうし、そうでない読者には、NHKスペシャルでももう少し面白く解説するぞ! という感想を持たれるのでは?
    取材した知識をなんでもかんでも披露したくなる気持ちは分からなくもありませんが……、も少しうまく書きましょう。

    この作品、すべての動機が弱いです。気持ちは分かるがそこまでするか? というものです。それをカヴァーするため作者はかなりの文字数を割いてますが空回りしていることは否めないでしょう。

    本文庫のソデ(カバーの折り返し部分です)に宝島社の「このミステリーがすごい」大賞の受賞作品(既刊作)が記載されているのですが、本書のネタバレ気味です。
    これも同じような系統の作品を選考している弊害でしょう。
    と、あたくしなりの筋読みをしてみました(^^)

    /10点

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