作者
細谷正充編 宮部みゆき、西條奈加、坂井希久子、志川節子、田牧大和、村木嵐
題名
なさけ <人情>時代小説傑作選
出版社
PHP研究所
出版社による梗概
今読むべき女性時代作家の極上の名短編!
夫婦の情、親子の絆、長屋のあたたかさ……江戸の人々の機微に触れるアンソロジー。
差配から住人まで全員が悪党の長屋に引っ越してきた新住人をめぐる騒動(「善人長屋」)、人の縁を取り持つ“結び屋”が見た、見合い相手に不可解な態度を取る娘の哀しき真実(「まぶたの笑顔」)、つらいお店奉公に耐えかねた幼い丁稚に、大旦那さまが聞かせた不思議な話(「首吊り御本尊」)など、書籍未収録作品や書き下ろし作品を加えた時代小説アンソロジー。ほろ苦くも心を揺さぶる名短編六作を収録。
定価
本体700円+税
感想
宇江佐真理が虹の向こう側へと旅立ち、新しい女流時代小説を求めてアンソロジーを手に取りました。(なんとまあ分かりやすい言い訳なこと)
見つけましたよ、志川節子。さっそくポチりました。
このアンソロジーには6短編が収録されてますが、それぞれ冒頭の一文を書き出します。
長屋へ戻るあいだ中、お縫(ぬい)は機嫌(きげん)が悪かった。
指の間をぬめっとした感触が這(は)う。
芽吹(めぶき)長屋の朝は早い。
姉のお芳(よし)が嫁に行く。
ほうろく橋でその女の姿を見たとき、新吉は生きていたのかとぞっとした。 逃げて帰ったところで何もならなかった。
どれがどの作家のものとは書きませんが、これだけでも好みが分かれるのではないでしょうか?
やっぱりあたくしには、宮部みゆきの時代物は目が進みません。
文体と用いられる言葉が時代物にそぐわないように思うのです。
相も変わらず落語にたとえてしまい恐縮ですが、古典を語るにふさわしくない口調の噺家のように感じます。逆もありますが、それぞれ個人名はご勘弁を。
点数付けはあまり意味がないとも思いますが……。
6/10点


