知念実希人 螺旋の手術室

    Author: 立花家蛇足 Genre: »
    Rating

    作者
    知念実希人

    題名
    螺旋の手術室

    出版社
    新潮社

    出版社による梗概
    純正会医科大学附属病院の教授選の候補だった冴木真也准教授が、手術中に不可解な死を遂げた。彼と教授の座を争っていた医師もまた、暴漢に襲われ殺害される。二つの死の繋がりとは。大学を探っていた探偵が遺した謎の言葉の意味は。父・真也の死に疑問を感じた裕也は、同じ医師として調査を始めるが……。「完全犯罪」に潜む医師の苦悩を描く、慟哭の医療ミステリー。『ブラッドライン』改題。

    定価
    文庫版 本体710円+税

    感想
    知念実希人(ちねん みきと)、初読みの作家です。
    拙ブログに対して、いつも洒脱で豊かなコメントをいただいております憲坊法師さんが勧めてらっしゃったので手に取りました。
    法師さんのエントリーはこちらです。
    面白さ抜群 知念実希人 螺旋の手術室v

    積ん読が多いので、順番待ちで三月かかりました。法師さんゴメンナサイm(__)m

    極々若い頃、女医さんと親交があったこともあり、医療ミステリーは好きなのですが、最近面白い作品に出会えず少し遠ざかっておりました。
    (一線を越えた付き合いかどうかはゴニョゴニョ……)

    書き出しでお若い方なのかなぁ? と奥付と経歴を見たら、初版は5年前、著者35歳時の作品でした。
    梗概にありますように初出の書題が「ブラッドライン」、本書では改題されて「螺旋の手術室」。これだけで多少のネタバレは……。
    警察の捜査が薄い点に少々不満が残りますが、実に重厚な骨太の医療ミステリーです。

    唯一、所轄刑事の名前が真喜志に沖縄出身である作者の遊び心が見えます。
    作中の暗号めいた描写は好き嫌いが分かれると思います。あたくしは親交のあった女医さんの専門が麻酔科でしたので……。多くは言いません。
    この作者の構成力であれば、別の表現も出来たことでしょう。

    医療ミステリー好きの方には強くお勧めいたします。

    /10点

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