作者
三浦明博
題名
集団探偵
出版社
講談社
出版社による梗概
<シュアハウス銀杏坂>の住人達は、一癖も二癖もある探偵たちばかり。町の事件を、土蔵に集まり多数決で解決する彼らは、熊出没事件から誘拐事件まで、数々の難事件?を人知れず解決する!読み出したらとまらない、乱歩賞作家の新境地!
定価
本体1,550円+税
感想
前作の「ゴッド・スパイダー」の書評ではボロクソに書きました三浦明博。懲りずに手に取ってみました。だって好きなんだもん。
梗概にあります「シュアハウス銀杏坂」は「シェアハウス」の誤植ではありません。「シュアハウス」です。
確かに「新境地」ですね。
作家名を隠して読むととても作者が三浦とは分からないことでしょう。ライトな仕上がりで三浦の他作品とは一線を画するモノです。当然好き嫌いがはっきりと分かれます。
あたくしはこういった作品も好きですが……。
ですが、三浦にこれを求めるかというと、違うような気がします。
やはり、全体に黒い透明感のある霧がかかったような作品を期待してしまいます。
とはいえ、そこかしこに挟まれる言葉遊び的な伏線をライトに回収する内容は楽しかったです。
震災に遭い、使命感からかそれまでの寡作が嘘のように立て続けに3作品を物した三浦。そこで枯渇してしまったのか5年後の「ゴッド・スパイダー」が凡作に。今作で新境地を求めたのか? 作風転換を図るのか?
この超寡作作家の次作に注目することにいたします。
7/10点


