高嶋哲夫
題名
日本核武装(下)
出版社
幻冬舎
出版社による梗概
中国軍とのトラブルで死亡した自衛官は、戦争阻止を誰よりも望んだ真名瀬の親友だった。彼の死を防衛省は日中関係を考慮して警備中の事故死とするが、中国は海洋進出を緩めず、軍事衝突は時間の問題に――。真名瀬は完成間近の核爆弾を、親友の遺志を果たすためにも有事回避の交渉に使えないか模索した。だがその時、核爆弾を何者かに奪われる。
定価
本体600円+税
感想
結末に余分な趣向を混ぜてしまいました。台無しとまではいいませんが、ほかにいくらでも書きようがあっただろうに……。残念無念!
それを除けば実に丁寧に進められていると思います。
軍事アナリストの小川和久の解説が面白いです。
日本が核保有国になるための物理的な障害を懇切丁寧に解説して、現実問題としていかに時間と金が必要であるか。小川の従来からの論調ですが、分かりやすいです。
そして、そんな小川が「不可能を可能にしてしまっている点で意表を衝いており、痛快でさえある」と述べてます。
確かにこのような核武装もありかな、と納得する部分も多いです。
エピローグを除く本編の最後20ページが残念ですが、好みの問題かもしれませんね。あたくしは作家の安易な逃げだと思うのですが……。ほかの読者の方に任せましょう。
それ以外はワクワクドキドキお決まりの描写や台詞などもありますが、楽しく読めました。
この作家のほかの作品も読んでみようと思います。


