作者
岡本和明
題名
小せんとおとき
出版社
角川書店
出版社による梗概
早世の咄家にして現代落語の源流、初代柳家小せんの波乱に満ちた生涯!
貧乏芸人、柳家小せんはある妓楼でひとりの女郎と出会う――。現在の落語を作り上げた破天荒な名人の生きざま、そして、彼を支える女房おときを、当時の風俗や文化を交えて描いてゆくノンフィクションノベル!
定価
四六判 本体1,700円+税
感想
桃中軒雲右衛門の曾孫にあたる著者お得意の芸人半生記です。三遊亭歌笑に始まり、前作は雲右衞門、そして今作が初代柳家小せんです。
増田晶文の『稀代の本屋 蔦屋重三郎』同じノンフィクション・ノベルなのですが、蔦重と違い、本作はきっちりと文体が小説のリズムになっております。このようなノベル的な書き方が作者には合っていると思います。前二作は少々堅すぎました。
小説ですから、ここが違うの、どこが違うの、といった野暮はやめて楽しみましょう。十分楽しめる作品です。小せんの女房のおときと俥屋の源蔵、特に源蔵の存在によって作品がグッと引き締まりました。
前半が廓噺、後半が人情噺と言った趣でしょうか。
落語に縁遠い方や、遊郭絶対反対! という左派社会党の神近市子のような方にはお勧めいたしません。
カヴァーは「宇江佐真理 口入れ屋おふく 昨日みた夢」でも取り上げた瀬知エリカです。
8/10点
岡本和明 小せんとおとき
Author:
立花家蛇足
Genre:
»
落語
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Posted by 立花家蛇足
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