細谷正充 編 時代小説傑作選 江戸の満腹力

    Author: 立花家蛇足 Genre: »
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    作者
    細谷正充 編

    題名
    時代小説傑作選 江戸の満腹力

    出版社
    集英社

    出版社による梗概
    美食家も大食漢も大満足のアンソロジー。
    蕎麦、初鰹、おでん等々、多彩な献立で描かれる江戸の世に生きる人々の悲喜交々。池波正太郎、乙川優三郎、小泉武夫、竹田真砂子、宮部みゆき、山本一力他による傑作8編を収録。(解説/細谷正充)

    定価
    本体648円+税

    感想
    梗概にある6名以外の作家は、澤田ふじ子と山田風太郎です。
    数十年前までは、今ほど食事(美食)の描写が盛んでなかったと思います。やはり池波正太郎あたりからでしょうかね。それでも現代の作品群から見ると描写はかなり押さえられております。
    落語でも古典といわれている作品には、今風の過度なまでに食べ物を描写することはないと思います。せいぜいが「脂が乗って旨ぇ」とか「口の中がサッパリと洗われるみてぇだ」くらいでしょうか。

    本作品もそんな古き良き時代の描写が主です。
    グルメ小説を期待していると肩透かしを喰らいますので……。

    池波正太郎「金太郎蕎麦」、乙川優三郎(おとかわ ゆうざぶろう)「小田原鰹」が秀逸です。山田風太郎「慶長大食漢」は純粋に楽しいです。

    百川本で書きましたが、小泉武夫はやはり作家ではないですね。小説の文章(文体)になっておりません。
    池波、乙川と比較して他の作家の粗が目立ってしまいます。
    それとやっぱり、あたくしには宮部みゆきは合いません。誰が? 誰に向けて語っているのか?(作者が読者へという意味ではなく)サッパリ分かりません。一人称と三人称が入り交じっているのも合わない理由なんですが……。

    /10点

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