赤松利市 鯖

    Author: 立花家蛇足 Genre: »
    Rating

    作者
    赤松利市

    題名


    出版社
    徳間書店

    出版社による梗概
    紀州雑賀崎を発祥の地とする一本釣り漁師船団。かつては「海の雑賀衆」との勇名を轟かせた彼らも、時代の波に呑まれ、終の棲家と定めたのは日本海に浮かぶ孤島だった。日銭を稼ぎ、場末の居酒屋で管を巻く、そんな彼らの生を照らす一筋の光明。しかしそれは崩壊への序曲にすぎなかった――。
    第1回大藪春彦新人賞受賞者、捨身の初長編

    定価
    四六判 本体1,700円+税

    感想
    初見の作家、赤松利市。昨年創設された大藪春彦新人賞の受賞者です。

    視点と人称が揺れているので気になる方には読みづらいでしょう。あたくしも気になるタチですが補ってあまりあるストーリーに引き込まれました。

    天気図の作成など懐かしく、思わずニヤけてしまいましたよ。
    昭和の時代に中学生だった皆さまにはお馴染みだと思います、天気図の作成。
    気象通報を聞いて、あるいは気象データから天気図を作成する。授業でありましたね。平成元年から指導要領が改訂されて、現在は「天気図の作成」ではなく「天気図の読み方」に代わってしまいました。なんとも味気ないことです。

    ジャンルとしては……、書くとネタバレ気味になので割愛します。出版社の梗概はネタバレでいただけませんね。この作品の一番おいしいところをバラしてしまうなんて……。新人作家の悲哀を感じてしまいます。

    大藪春彦新人賞の受賞作品「藻屑蟹」を読みたいところですが、現在まで電子書籍でしか手に入りません。雑誌「読楽」のアンソロジーが出版されるのを待ちます。

    本作、ストーリーが秀逸だけに小説としての完成度をも少し上げてもらいたかったですが、あたくしの評価は高いです。
    しかし、他人様にお勧めはいたしません。
    「人に勧められない小説」そんなジャンルがあれば真っ先に挙げられる作品です(^^)

    そういえば本作も難読の登場人物が多く出てまいります。

    /10点

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