健康落語シリーズ ストレス軽減に効く落語

    Author: 立花家蛇足 Genre: »
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    作者
     小島豊美〔編〕
     結城俊也〔監修〕

    題名
     健康落語シリーズ ストレス軽減に効く落語

    出版社
     日外アソシエーツ

    出版社による梗概
     健康面で効果が期待されている落語を「読む落語」として楽しめるよう編集。本書では“ストレス軽減”に効く「厩火事」「芝浜」「大工調べ」「錦の袈裟」「らくだ」などおなじみの落語10席を収録。落語がカラダにいい理由を解説する「なぜ落語がストレス軽減につながるのか」、落語への理解を深める「落語の符牒(スラング)」「サゲについての一考察」を併録。

    定価
      A5判 260ページ 本体4,500円+税

    感想
     どうです!? 書題「健康落語シリーズ ストレス軽減に効く落語」が醸し出す詐欺臭。この書題で版元が落語速記本「百花園」の全巻を文字起こしではなく、画像だけのDVD3枚組を230,000円+税で売っている日外アソシエーツときてはとても怖くて買えません。
     260ページで4,500円(税抜き)もするのですよ。お馴染みの1ページあたりに直すと17円を超えます。臆病者のあたくしは図書館で借りることにしたのです(^^)

     買わず(蛙)に正解でした(by 金明竹)買っていたら加賀屋佐吉のように 井戸 古池に飛び込んだかも?

    「健康落語シリーズ」と銘打って高齢者を対象としているだけに、埼玉福祉会が発刊している「大活字本」のように活字が大きいです。言い換えるとページ数が稼げます。
     欄外に用語の簡単な解説があります。言い換えると欄外を大きく設けることでページ数が稼げます。

     ルビ(ふりがな)も所々振ってありますが中途半端でした。
    『芝浜』の項には「盤台」に「ばんだい」のルビがあります。もちろん「ばんだい」でも「はんだい」でも日本語としては正解です。しかし落語の『芝浜』で「盤台」を「ばんだい」と発音する噺家をあたくしは知りません。東京の噺家すべてが「はんだい」と呼んでいるはずです。(あたくしのつたない知識で恐縮ですが……)
     ほかにも「四文」にルビがありません。やはりここは「しもん」とルビがあるべきでしょう。
    一分の額」の解説では「一分銀のこと、小粒ともいう」とあるだけです。「額」の説明がありません。周囲に縁取りがあるため「額」と呼ばれたことが抜けてます。

     これらは一例ですが、もう少し真剣に取り組んでもらいたかったです。本文にも解説にもルビにも、落語も持つ楽しさ、哀愁、懐かしさ、調子、などがありませんでした。

     目次も載せておきます。
    目次

    はじめに(小島 豊美)
    解説「なぜ落語はストレス軽減につながるのか」(結城 俊也)
    厩火事/芝浜/大工調べ/錦の袈裟/らくだ/たがや/宿屋の富/転失気/子ほめ/たらちね
    落語の符牒(スラング)(小島 豊美)
    〝さげ〟の考察(小島 豊美)

     編者は小島豊美(こじま とよみ)、演芸・相撲で高名だった小島貞二のご息女です。父の遺志を継ぎ今でも千葉で定期的に落語会を催しております。

    「健康落語シリーズ ストレス軽減に効く落語」を読んでストレスを溜めてしまった蛇足でした。

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