倉阪鬼一郎 雪花菜飯(きらずめし) 小料理のどか屋 人情帖5

    Author: 立花家蛇足 Genre: »
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    作者

    倉阪鬼一郎

    題名
    雪花菜飯(きらずめし) 小料理のどか屋 人情帖5

    出版社
    二見書房

    出版社による梗概
    暖簾を賭けた味くらべ。
    異形の料理人らが企むのどか屋潰(つぶ)しの危機!
    札差と悪徳医者の黒い金でけれん料理の黄金屋金多が時吉への意趣返しを胸に同じ岩本町に店を開いた。のどか屋潰しの奇策とは?

    江戸の大火で店を消失した「のどか屋」の時吉とおちよは、さまざまな辛苦の末、神田岩本町に新たな小料理の店を開くことができた。やがて新しい客もつきはじめた頃、同じ町内に異形の料理人が店開きし、呑み放題、食べ放題の無料大料理で「のどか屋」を潰しにかかる。そして、お互いののれんを賭けた味くらべの罠が……。その裏には札差と悪徳医者の黒い思惑が隠されていた。

    ****今回登場するお料理****
    青世(あおよ)玉子 よろず汁
    利休飯 烏賊(いか)の黄味焼き
    長葱のぬた 餡密白玉豆腐
    黄菊飯 香魚もどき
    玉子お焼きご飯 かき鯛
    秋刀魚の煮付け 雪花菜飯(きらずめし)
    ******************

    定価
    本体648円+税

    感想
    雪花菜と書いて「おから」と読みますが、「から」が「空」に通じることからこれを嫌って「きらず」と呼ぶことがあります。漢字変換でも【おから】で変換されます。あたくしの使っております日本語変換ですと【きらず】でも雪花菜と出ます。
    以前友人が生まれた女の子に「雪花菜」と書いて「ゆかな」と読ませる名前を付けようとしているとネットで嘆いていた人がおりました。その後どうなったのかは知りませんが、字面がきれいなので騙されますよね。いっそ「卯花」でも良かったかも……。

    人情帖2で発生した物語がまた少し動きました。
    前作から出版社の梗概に作品中に登場する料理が載っておりますが、登場順ではありません。前回も気づいたのですが、登場順だと作品の性格上、ネタバレになってしまう可能性があるからでしょう。作者か担当者どちらの思惑かは分かりませんが、気配りが行き届いていて良いですね。映画「猿の惑星」のパッケージとは大違いです 笑。

    本作も短編集ではなくて長編となっております。前作の手毬寿司と違い、そこまで無理に長編に仕上げなくても良かったのかなと思います。
    作に期待しましょう。
    でも、猫の描写がいいんですよね。癒されます。

    /10点

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