作者
別所真紀子
題名
詩あきんど 其角
出版社
幻戯書房
出版社による梗概
松尾芭蕉第一の門弟にして、洒脱で博覧強記の俳諧師・宝井其角。江戸の世に言葉で身を立てた男の生涯を追い、その句を味わう評伝小説。
定価
本体2,400円+税
感想
宝井其角(たからい きかく)に興味を持ったのが運の尽き。そして手にしたこの本を読むのになんと時間のかかったことか……。
著者の別所真紀子は「江戸おんな歳時記」で今年の読売文学賞を受賞した、島根県出身の詩人であり作家です。
宝井其角というとあたくしは句「文七に ふまるな庭の かたつぶり」や「夕涼み よくぞ男に 生まれける」と「義士銘々伝 大高源吾 両国橋の別れ」くらいの知識しかございません。吉原花魁列伝である「吉原源氏五十四君」もありましたね。あとは紀文(紀国屋文左衛門)の幇間をしていたことくらいでしょうか?
梗概にありますように芭蕉との縁と句を軸にして其角の人生を追った評伝小説です。評伝という割りには登場人物の口を借りて作者の批評を語らせております。
一気に読むよりは、枕頭の書として長く味わいたい小説です。
Full in care,cow was to become is not. Basho
(古池や かわず飛び込む 水の音 芭蕉)
6/10点


