作者
伊吹有喜
題名
BAR追分
出版社
角川春樹事務所
出版社による梗概
新宿三丁目の交差点近く――かつて新宿追分と呼ばれた街の「ねこみち横丁」の奥に、その店はある。そこは、道が左右に分かれる、まさに追分だ。BAR追分。昼は「バール追分」でコーヒーやカレーなどの定食を、夜は「バー追分」で本格的なカクテル、ハンバーグサンドなど魅力的なおつまみを供する。人生の分岐点で、人々が立ち止まる場所。昼は笑顔がかわいらしい女店主が、夜は白髪のバーテンダーがもてなす新店、二つの名前と顔でいよいよオープン!
定価
本体520円+税
感想
初見の作家です。書題は『BAR追分』と書いて『バールおいわけ』と読みます。最近よく見かけるようになりました、食堂や食を絡めた人生再生の作品です。この手の作品は本当に多くなりました。
登場人物の人生をあまり悲惨なものに描いてしまうと、現実味が無くなりますし、かといって平々凡々だと物語に緊張感が無くなるし、と塩梅が難しいと思うのです。第三者から見ると平凡でも、本人にとってみれば痛ましい、ミゼラブルな心情からの再生を描いてある作品があたくしの好みです。なかなか巡り会えませんが……。
本作は、長いプロローグと短編四話そして短いエンドロールからなる連作ですが、短編それぞれの登場人物が少しだけ袖振り合っております。
少々料理の描写がバランス悪く感じました。所々詳しすぎたり、あっさりしすぎていたりと読む手が止まってしまいました。それに、どの料理も美味そうじゃないんです。決して不味そうってわけじゃないんですが、牛スジカレーを除いて作ってみたいとは思いませんでした。心情描写が上手いだけに残念です。
先月、BAR追分の第二弾『オムライス日和』が出版されたようですが、たぶん読まないと思います
6/10点
伊吹有喜 BAR追分
Author:
立花家蛇足
Genre:
»
伊吹有喜
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Posted by 立花家蛇足
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