作者
谷春慶(たに はるよし)
題名
筆跡 鑑定人・東雲清一郎は、書を書かない。
出版社
宝島社
出版社による梗概
文庫書き下ろし 連作短編ミステリー
―――文字は嘘をつかない。
本当に鑑定していいんだな?
東雲清一郎は、大学一の変人でアンタッチャブルな存在。
著名な書道家でもある彼のバイトは、筆跡鑑定。
しかしそこには秘密があって……。
古都・鎌倉を舞台に巻き起こる、
文字と書、人の想いにまつわる4つの事件
祖父が残した謎を解き明かすべく、美咲は大学一の有名人、東雲清一郎を訪ねるが、噂に違わぬ変人で……。著名な書道家なのに文字を書かず、端正な顔立ちから放たれるのはシビアな毒舌。挫けそうになるも、どうにか清一郎を説得。鑑定に持ち込むが――「気持ちに嘘はつけても、文字は偽れない。本当にいいんだな?」。鎌倉を舞台に巻き起こる文字と書、人の想いにまつわる4つの事件を描く、連作短編ミステリー。
定価
本体650円+税
感想
限りなくラノベよりのライトミステリーです。
この作者は初見ですが、いや~、読みづらいことこの上ない作品(作品とは呼びたくないのですが……)でした。
文章と語彙のバランスが悪くて、何度もその違和感から読む手が止まってしまいました。また、御都合主義のシチュエーションが満載でそれも違和感の一つです。
短編4編の連作ですが、2編目の途中、全体の150ページで脱落です。
本来そこまで熱心に読むことをこの作者は想定していないのでしょうか? 確かに流し読みをすればそれなりに楽しめる作品かもしれませんが、わたくしは生来の偏執狂的なところもあり、流し読みが出来ません。ですからこの感想も150ページで脱落した者のそれとしてご注意ください。
唯一最後まで読めた一話目「東雲清一郎、解く。」ですが、別に文書鑑定が無くても謎は解明されてしまいます。無理矢理文書鑑定を絡めるのも大きなマイナスです。平岩弓枝の80%理論『願わくば調べて知ったものを半分以上、捨ててから作品に取り組むこと。八十パーセント捨てて書けたら大成功と私は教えられました』を思い出しました。
1/10点(150ページまでで未読了)


