作者
誉田哲也
題名
硝子の太陽 R(ルージュ)
出版社
光文社
出版社による梗概
祖師谷で起きた一家惨殺事件。深い闇の中に、血の色の悪意が仄見えた。
捜査一課殺人班十一係姫川班。警部補に昇任した菊田が同じ班に入り、姫川を高く評価する林が統括主任として見守る。個性豊かな新班員たちとも、少しずつ打ち解けてきた。謎の多い凄惨な事件を前に、捜査は難航するが、闘志はみなぎっている。──そのはずだった。
日本で一番有名な女性刑事、姫川玲子。凶悪犯にも臆せず立ち向かう彼女は、やはり死に神なのか?
定価
定価 : 本体1,500円+税
感想
あたくしに取りましても印象深い「上祖師谷三丁目一家4人強盗殺人事件」いわゆる「世田谷一家殺害事件」を連想させる小説です。
1ページを目にした感想は「うわ~、読みづらい!」でした。おそらく同時刊行の姉妹版、中央公論新社刊「硝子の太陽 N(ノワール)」と同じ400ページ以内で1,500円をターゲットとしたため1ページに18行と1行増やしたのでしょう。そのため左右の余白が1行分狭く、あたくしの場合親指で隠れてしまいました。見開きの冒頭と終末で親指をずらさなくてはなりません。これが結構なストレスになりました。
また、本そのものから石鹸臭がして、それも気になりました。あたくしの保管方法に問題があるとも思えないのです。なんなんだろう? 香り付きインキを使っている? 書店で他の個体を確かめたい衝動に駆られましたが、好い年をしたオヤジが本を開いてクンクン嗅いでいると、通報モンなので自重しております。(^^)
光文社の「姫川玲子シリーズ」と中央公論新社の「ジウシリーズ」のコラボ作品です。それぞれ「硝子の太陽 R」と「硝子の太陽 N」と題して同時刊行されました。
両シリーズのファンの方にはたまらない作品でしょうか? あたくしは剣道少女たちを豊かに描いた「武士道シリーズ」のファンではありますが、「姫川玲子シリーズ」と「ジウシリーズ」についてはそれほど思い入れがあるわけではありません。全作既読ですが「ジウシリーズ」における最後のグズグズ感、「姫川玲子シリーズ」は作者の都合で揺れる心情描写、など首を捻る場面が多かったです。事件や捜査については丁寧に描いてあるのでかろうじて読み続けております。
さて、本作は姫川玲子を取り巻く人々が中心となって捜査は進みます。おそらく中央公論新社の方は東弘樹警部補が中心でしょう。また、姫川・東が互いの出版社を飛び出して登場もしています。
そして、それぞれ自分の土俵では有能に、他人の土俵では若干頼りなく描いているのでしょう。(まだ「硝子の太陽 N」が未読なので想像です)
全体の評価は「硝子の太陽 N」読了後にします。
5/10点
誉田哲也 硝子の太陽 R
Author:
立花家蛇足
Genre:
»
誉田哲也
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Posted by 立花家蛇足
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