作者
三遊亭圓生
題名
噺のまくら
出版社
小学館「P+D ブックス」
出版社による梗概
名手圓生が贈る「まくら(短い話)」65篇
持ち噺の多彩さで史上最高といわれた六代目三遊亭圓生は、また、本番の落語の前にちょっと喋る短い話‐いわゆる「まくら」の名手であった。
その洒脱な語り口は、江戸時代の社会や落語の舞台について綿密な研究に裏付けされていた。
数々の名高座から、65篇を選りすぐった定評のある圓生の「まくら」集は、一味変わった珠玉の小エッセイ集でもある。
定価
ペイパーバック版 本体500円+税
電子書籍版 同上
感想
出版社の梗概にある圓生は『マクラの名手』であったかは、あたくしには判断できませんが、地噺の名手であったことは間違いないでしょう。
この「P+D ブックス」は昭和の名作のうち現在入手困難なものを中心にペイパーバックと電子書籍で同時に刊行されているシリーズです。Pはペイパーバック(paperback)もしくはペイパーだと思いますが、Dはなんでしょうね? 電子書籍であればelectronic
bookなんですが……。デジタルブック(digital book)のDかな? まさか電子書籍の頭文字でDなのか?
このシリーズは落語関係としては、同じく圓生の「浮世に言い忘れたこと」と結城昌治の「志ん生一代 (上)(下)」が刊行済みです。他にも絶版や版元欠品の憂き目にあっている昭和の名作・良作が読めます。500円と今時の文庫よりお安いこともありお薦めです。
書評のマクラはこのくらいにして、圓生落語のマクラ集ですが、速記本ではありません。圓生の弁舌をご存じない方にはエッセイとして充分読むに値する内容です。あたくしに取りましては、昔の高座が甦ってくる内容でした。
初めて目にするマクラもあり、できれば『いつの高座から』との記載があると良かったのですが、記載は演目だけで少し残念です。
当然ですが同じ演目でもあたくしが聴いたマクラとは違っているものもありました。
また、中には他の噺家で少し形を変えて今でも聴けるマクラもございます。「浮世に言い忘れたこと」も読みます。


