作者
誉田哲也
題名
硝子の太陽N(ノワール)
出版社
中央公論新社
出版社による梗概
誰が、歌舞伎町セブンを売ったのか――? 特捜・姫川の訪問を受けた東警部補は、この国に仕掛けられた黒い罠を嗅ぎつける。〈ジウ〉サーガ×姫川玲子、二大人気シリーズが衝撃のコラボレーション!
定価
本体1,500円+税
感想
姉妹編の「硝子の太陽 R(ルージュ)」で述べました左右の余白は通常通りでした。行間が0.3㎜ほど狭いようですが……。
当然のように「ジウシリーズ」や「歌舞伎町セブンシリーズ」の主人公東弘樹が中心に話は進みます。
残念ながら「ジウシリーズ」のラストに見られる、舞台が大きくなるにつれてのグズグズ感は否めません。必然性や納得感がなくなってしまう誉田哲也の悪い癖です。
誉田に求められているのは舞台の広大さではなく、その奥行きにこそあるのだと気づかないのでしょうか。今作は題材の掘り下げ方も浅かったですし……。
「姫川玲子シリーズ」の名脇役ガンテツを今後とも絡める気満々で描いてあります。また、些末な疑問を残して、続編を匂わせる姑息さも見え隠れします。少し想像力が停滞気味なんでしょうか? 別シリーズに頼ることなく創作を続けてもらいたいです。
姫川・ジウ両シリーズのファンであればお勧めしますが、でなければ読まなくてもよろしいかと思います。敢えて言いましょう、誉田にしてはお粗末なコラボ作品です。
5/10点


