作者
今野敏
題名
潮流 東京湾臨海署安積班
出版社
角川春樹事務所
出版社による梗概
8月の穏やかな月曜日、東京湾臨海署管内の複合商業施設内で急病人が出て、救急車の要請があった。同じ症状で救急搬送される知らせが立て続けに入り、同じ毒物で三人とも死亡した。彼らにつながりはなく、共通点も見つからない。テロの可能性も疑う安積。そこに、犯人らしい人物から臨海署宛てに、犯行を重ねることを示唆するメールが届く――。捜査を続けていくなか、安積は過去に臨海署で扱った事件を調べることになり、四年半前に起きた宮間事件に注目する。拘留中の宮間は、いまだ無罪を主張しているという。安積は再捜査を始めようとするが……。
定価
本体1,600円+税
感想
落語のマクラにございます「酒飲みは奴豆腐にさも似たり、始め四角で末はグズグズ」をもじりまして「今野作品は奴豆腐にさも似たり、始め四角で末はグズグズ」を現わしている小説でした。箇条書きから始まり、ワンパターンの会話主体で進んで、ラストは御都合主義で解決です。水戸黄門のドラマを見ているような安心感を覚える読者もいると思います。
相変わらずサクサクと読めます。でもそれだけなんですよね。作者のこの作品を書きたいという想いが伝わってこないのです。私が鈍いだけかもしれませんが……。
そろそろ今野作品から離れるときが来たようです。読みやすい作品より真に読みたい作品を探す旅に出ます。
・リシンによる連続殺人事件で特別捜査本部が立たないのはどう考えてもおかしいでしょう?
・231ページに誤植あります、『ベテラン管理官』は『ベテラン捜査員』の誤りです。
4/10点


