倉阪鬼一郎
題名
天保つむぎ糸 小料理のどか屋 人情帖 16
出版社
二見書房
出版社による梗概
結城紬の里に出現した、もう一つののどか屋!
背後に訳ありの「大殿」
時吉は、野田の醤油醸造元へ息子千吉を連れて出張料理。
桜満開の土手で極楽花見重。
足を延ばして結城へ行くと店から豆腐飯のいい香り…。
時吉とおちよの旅籠付き小料理のどか屋に、結城の紬問屋の主従と称する二人連れが泊まった。なにやら商人らしからぬ二人は、のどか屋名物の豆腐飯の朝膳に「大旦那さまも、さぞやお気に召すだろう」といって、身支度をして帰っていった。桜の季節、時吉は野田の醤油醸造元から招かれ、息子千吉を連れて出張料理に出かけた。その折、足を延ばした結城で…。
********本書に登場する小料理**********
・江戸焼き飯 ・桜海老のかき揚げ ・筍膳
・高野豆腐のふわたまがけ ・天保の『天』寿司
・牡蠣の時雨煮 ・豆腐飯 ・極楽花見重
・平目の梅肉漬け ・鰻の佃煮 ・鱚の揚げ煮
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定価
本体648円+税
感想
リアルタイムの発刊に追い付きました~ (^^)
今回も結構なお点前です。梗概にある「大旦那さま」のような人物を描くのは、この作者の手中ですね。
今回は息子千吉の活躍も楽しめました。千坊凄いぞ~。
ただし、料理は少しガッカリでした。不味そうとかではなくて、具体的な調理描写が少なかったです。おそらく、ワンパターンを避けるために一作ごとに作品の特徴を変えていると思うのです。今回は料理描写少なく、お武家多目テイストでした。
作中の時代(元号)も天保と改まり、猫も四代目が生まれ、登場人物のほとんどが善人の物語がまた少しだけ動きました。
今まで作中を通り過ぎていった魅力的な人々がおりますが、この「大旦那さま」もその一人ですね。再登場はないでしょうが、忘れ難き人物です。
リアルタイムの発刊に追い付いた記念として、恐らくは六月発売になる次作のストーリーを大胆にも予想しちゃいます。
そろそろ「のどか屋」に対する悪意が登場するころですかね。それと、ここ数作鳴りを潛めていた料理の描写に力を入れると思うのです。息子千吉の成長と併せますと……。
さて、どうなりますやら、結果は6月下旬発刊の次作で。
一晩考えて書き直しました by 2016.03.24
7/10点


