作者
斎藤美奈子
題名
読者は踊る
出版社
文藝春秋
出版社による梗概
タレント本から聖書まで、話題の本253冊の読み方
なぜ本を読むのか? 知ったかぶりはしたいし、帯や書評にはつられるし、流行本には文句をつける。そんなあなたが「踊る読者」です
担当編集者より
数多くの新聞雑誌で、斬新にして正確な辛口評論を展開する人気批評家が文春文庫に初登場です。「ごくごく一般的な、そんじょそこらの読者代表」を自負する彼女が、タレント本から聖書まで、売れた本・話題になった本二五三冊を快刀乱麻で読み解いてくれます。文庫化に際して、単行本発刊時から状況が変化し、続編が書けるものに関してはあらたに文章を加えていただきました。「最強無敵の毒舌評論家による書評本を解説する恐怖」と題された米原万里さんの解説も必読です。(FM)
定価
文庫 本体676円+税
感想
1996年から文芸雑誌「鳩よ!」(マガジンハウス)に連載された、当時のベストセラー本を滅多切りにした書評コラムのまとめです。
2001年の文庫化にあたって、ベストセラー(当時のブーム)のその後についての著者の一言を加筆してあります。
舌鋒鋭くベストセラー本から読者(世の中)がいかに踊らされているか? 小気味の良い文章で解説してます。
また、著者は胡散臭いものを見抜く確かな目を持っているようで、20年も前に今は老害と言われる石原慎太郎をすでに看破しています。
他にも、榎本滋民の死去後、落語研究会の解説を反日に利用している田中優子の胡散臭さもすでに俎上にあげております。その胡散臭さの洞察は全共闘・ひめゆりの塔・在日・環境保護などにも及んでいて、慧眼恐るべしです。
ベストセラーですから小説はもとより、啓発本やグルメガイド、エッセイなど多岐に亙って解説してあり、今読んでみると「あ~~あ、こんなブームがあった! あった!」と思い出されます。
昨年のベストセラーが日販(日本出版販売株式会社)から発表されましたが、ほとんどあたくしは未読でした。踊らされていないとみるべきか? 世情に疎いとみるべきか? 読書ジャンルに偏りがあるのは確かですね (^^)


