作者
倉阪鬼一郎
題名
あられ雪
出版社
光文社
出版社による梗概
うまい蕎麦を出すと評判の深川黒江町「やぶ浪」のあるじ浪介は、元武士。わけあって蕎麦打ち職人となり、女房のおぎんと、小体な角見世を切り盛りしている。なじみの客に道場仲間だった同心や北町奉行がいることから、今日も事件が持ち込まれて……。情に厚い浪介は、仕事の合間の調べで、粋な解決へと導いてゆく。切なくも温かい時代小説の傑作が、ここに誕生!
定価
本体619円+税
感想
作者の「小料理のどか屋」シリーズに追い付いたので、新シリーズをと思い、手を出してみました。
先のシリーズを読んでいなければ、これでも良かったのかなとは思いますが、完成度に格段の違いがありました。たぶんこのシリーズはお蔵入りです。
宇江佐真里の「髪結い伊三次捕物余話」シリーズとかぶります。そば屋と髪結いの違いこそあれ、同じ読後感を狙った作品です。
改めて宇江佐真里の熟達を思い知りました。失った才能の価値が分かります。実に惜しい人でした 宇江佐真里。
本作品に「伊三次」が登場したのには驚かされました。髪結いではなく女衒で錠前破りの悪人ですが、作者もしくは編集は気づかなかったのでしょうか? 別に他の作者の人物名を使うなというわけではないのですが、かたや作品名ですから配慮があってしかるべきでしょう。
ミステリー作家、麻見和史がtwitterに以下のように書きました。
(失礼を承知で引用します 優しいのできっと許してくれるでしょう)
新作ミステリー関連。苦労して考えた登場人物の名前が、芸能関係の方と似ていたとわかってショック。完全一致ではないのですが、やはり変えたほうがいいでしょうなあ…。一作品で15ぐらいの名前を使うので大変です。
(引用 ここまで)
あたくしも同様に登場人物の名前には気をつかいます。西澤保彦のような珍名ネーミングにはこだわりませんが、長編となれば長い付き合いになるので、読者がある程度人物像をイメージしやすい名前を考えます。
倉阪鬼一郎は少し迂闊だったといわれても仕方ないでしょう。
5/10点
倉阪鬼一郎 あられ雪
Author:
立花家蛇足
Genre:
»
倉阪鬼一郎
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Posted by 立花家蛇足
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