作者
須藤靖貴
題名
3年7組食物調理科
出版社
講談社
出版社による梗概
県立新居山総合技術高校の食物調理科では、料理人のたまごたちが、料理に明け暮れる毎日を過ごしている。3年7組の米崎恵志は、身長152センチの小柄な男子。でも負けん気は人一倍だ。
3年の秋を迎えた恵志たち。集団調理で先生方にお弁当を食べてもらう「営業」が目前だ。当日の朝、恵志がいる6班は、食材の発注数を間違えていることに気づき、真っ青に。あせって担任の小梅先生に打ち明けるが、思いもよらないポイントで怒られてしまう。
散々だった営業を終え、次のイベントに向けて気合いを入れる恵志たちのもとに、小梅先生入院の知らせが入る――。
定価
新書版 本体1,300円+税
電子書籍版 本体1,050円+税
感想
いいですね~。
無駄な悪意が登場しないという青春小説で、清々しい読後感です。
主人公である男子生徒の一人称ですが、主役は小梅先生でしょう。この先生好きです。もうね、ひと言ひと言がいいんですよ。作者は小梅先生のひと言のためにこの小説をものしたのではないか? と、思えてしまうほど良いのです。
伏線の回収、というほどでもないのですが、きっちりと大団円でラストもお見事でした。
主人公の苗字が米崎と「米」の字をさり気なく使っているのも作者の遊び心でしょうか? この作者は時々このような気づくとフフッというクスグリを入れてきます。
読者層をどこにおいているのかが不明な作品が多い作者です。これもターゲットを明確にしづらいですね。あたくしのような食いしん坊なのか? 中高生なのか? 青春に思いを馳せる中高年なのか? 大きなお世話でしょうが、少し心配になりました。
ちなみに作中に登場する映画は「男はつらいよ 寅次郎春の夢」です。帝釈天の「とらや」に居候になるマイケル・ジョーダンと寅次との梅干しの話ですね。
あ~~、麻婆豆腐食べたいぞ~!
7/10点


