徳間文庫編集部 地を這う捜査 「読楽」警察小説アンソロジー

    Author: 立花家蛇足 Genre: »
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    作者

    徳間文庫編集部(安東能明、河合莞爾、佐藤青南、日明恩、葉真中顕、深町秋生)

    題名
    地を這う捜査 「読楽」警察小説アンソロジー

    出版社
    徳間書店

    出版社による梗概
    事件発生から解決まで、捜査は決して一筋縄ではいかぬもの。悪事を隠蔽しようとする者、嗅覚と執念でそれを追う者――混沌とした世界の中で、思いも寄らぬ真実が焙り出される。安東能明、河合莞爾、佐藤青南、日明恩、葉真中顕、深町秋生……注目の作家たちが紡ぎだす、警察小説アンソロジー。解説、香山二三郎。

    定価
    本体630円+税

    感想
    警察小説が大好きなのです。大変に不遜な物言いですが、好きなカテゴリーのものを読むと作者の技量が分かります。

    拙作で申し訳ないのですが「
    夢幻圓喬三七日」で以下のように書きました。

    (引用 ここから)
    「玉子焼きを食べるとその寿司屋の腕がわかるって、昔からいわれてたんですか?」
    またもや、中途半端な知識を披露した。
    「なんだいそりゃ、初めて聞いたぞ」
    「よく食通が言うんですよ」
    「ずいぶん半ちくな事をいうんだな。確かにあたしの時代には玉子焼きを売りにしている店はいくつかあったが、自分の好きなもんを喰った方が腕はわかるだろう」
    (引用 ここまで)

    落語でも好きな噺を聴くと、その噺家の料簡が多少は分かろうかというものです。そこで時折初見の作者を発掘するために好きなカテゴリーのアンソロジーを読むようにしております。警察小説、人情時代物、などなど今後も紹介する機会があるかと存じます。

    本アンソロジーは徳間書店発行の文芸誌月刊「読楽」に掲載された短編をまとめた物です。「読楽」の前身は「問題小説」として男性ファンに読まれてきましたが、数年前より「読楽」と改め女性読者をもターゲットにしております。今年から頒価形式へと販売方法が変わって、吉と出るか凶と出るかは神のみぞ知るですが……。

    本作で興味を持った作家は、既知の『日明恩(たちもり めぐみ と読みます)』を除くと、『葉真中顕(はまなか あき)』ですね。
    日明恩の「山の中の犬」も良かったのですが、葉真中顕の「洞の奥(うろのおく)」も良かったです。この2作品が出色でしたが、他の作家の作品もそれぞれに趣が違って楽しませてくれます。お読みになって決して損はない作品集です。

    「読楽」ミステリーアンソロジー二弾として「悪夢の行方」が明日の7日に発行されます。好きな作家ですが、超寡作の「黒崎視音(くろさき みね と読む性別を明らかにしていない作家です あたくしは女性とあたりを付けております)」も書いているようなので、そちらも読みます。楽しみです。

    /10点

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