作者
麻見和史
題名
雨色の仔羊 警視庁捜査一課十一係
出版社
講談社
出版社による梗概
タオルに血で書かれたSOSを手掛かりに捜査を開始した刑事・如月塔子と相棒の鷹野。しかし彼らが発見したのは、監禁されすでに事切れた被害者だった。タオルを運んだ人物として捜査線上に浮かんだのは九歳の少年・優太。年の割に大人びていて、事件について頑なに口を噤む彼は、なぜか塔子にだけ懐く素振りを見せる。これまで多くの特殊犯罪を解決に導いてきた捜査一課十一係――殺人分析班の捜査と推理が光る、人気警察ミステリシリーズ最新作!
定価
新書版 本体900円+税
感想
「警視庁捜査一課十一係シリーズ(文庫版は警視庁殺人分析班シリーズと改名)」の最新作、八作目になります。
作者自身が語ったようにこれまでのシリーズ作品とは趣を異(こと)にしています。ですが、全体に流れる『刑事・如月塔子の成長』というテーマは今作にもしっかりと活かされておりました。
麻見作品には珍しく子どもが重要な役割を担います。
書題の「雨色の仔羊」が子どものことだけを意味したものではなく、トリプルミーニングとなっておりました。上手い書題ですね~。
昨年の「石の繭」に引き続き、WOWOWで先日までシリーズ第三作の「水晶の鼓動」が全五話で放映されてました。途中、二話で脚本に対して「あれ? あれ?」と思ったのですが、上手く修正できたようです。作者の麻見自身もこの第二話については多くを語りませんでした。
テレビ映像化を意識しているのか、シリーズ外の作品に見られるグロテスクな描写は多くありません。おそらく今後もドラマ化されることと思います。
事件は解決するのですが、事件以外の伏線がいくつかあり、今作は次作への助走といった感があります。
シリーズものですので、今作が初見の方はいないと思いますが、初見にはお勧めできません。
刑事個人や警察組織の成長を、謎解きを絡めて楽しむシリーズだと思っております。
あたくし個人としては、もう一方の「特捜7シリーズ」が現在の好みでしょうか。こちらもそろそろ新作が発刊されそうです。
6/10点
麻見和史 雨色の仔羊 警視庁捜査一課十一係
Author:
立花家蛇足
Genre:
»
麻見和史
Rating
Posted by 立花家蛇足
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