北村薫 遠い唇

    Author: 立花家蛇足 Genre: »
    Rating

    作者
    北村薫

    題名
    遠い唇

    出版社
    角川書店

    出版社による梗概
    小さな謎は、大切なことへの道しるべ―ミステリの巨人が贈る極上の謎解き。
    小さな謎は、大切なことへの道しるべ。
    ミステリの巨人が贈る、極上の“謎解き”7篇。

    ■「遠い唇」
    コーヒーの香りでふと思い出す学生時代。今は亡き、姉のように慕っていた先輩から届いた葉書には、謎めいたアルファベットの羅列があった。
    ■「解釈」
    『吾輩は猫である』『走れメロス』『蛇を踏む』……宇宙人カルロロンたちが、地球の名著と人間の不思議を解く?
    ■「パトラッシュ」
    辛い時にすがりつきたくなる、大型犬のような同棲中の彼氏。そんな安心感満点の彼の、いつもと違う行動と、浴室にただよう甘い香り。
    ■「ビスケット」
    トークショーの相手、日本通のアメリカ人大学教授の他殺死体を目撃した作家・姫宮あゆみ。教授の手が不自然な形をとっていたことが気になった姫宮は、《名探偵》巫弓彦に電話をかける――。

    全7篇の、一筋縄ではいかない人の心と暗号たち。
    解いてみると、“何気ないこと”が光り始める。

    定価
    本体1,400円+税

    感想
    一言であらわせば北村風の謎解き短編集なのだろう。
    残念なことに小説である必要を感じなかった。作者が書きたいものを書いてしまった典型であるように思う。読者に作者の楽しみが伝わってこないように思えた。(凡庸な読み手であるあたくしには少なくとも伝わらなかった)

    「中野のお父さん」とは似て非なる作品になってしまっている。
    著者お得意の分野であるにもかかわらずそれ以上のものがなく、作品に人間的な奥行きがない。

    全体的に作者の遊びに無理矢理つきあわされた感は否めなかった。

    /10点

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