作者
川端康成
題名
近代浪漫派文庫 32 川端康成
出版社
新学社
出版社による梗概
注:川端康成個別の梗概はないので、近代浪漫派文庫全体の梗概を載せます。
文芸の変質と近年の文芸書出版の不振は,出版界のみならず,多くの人たちの夙に認めるところであろう。そうした状況にも拘らず,先に『保田與重郎文庫』(全三十二冊)を送り出した小社は,日本の文芸に敬意と愛情を懐き,その系譜を信じる確かな読書人の存在を確認することができた。
その結果に励まされて,専ら時代に追従し,徒らに新奇を追うごとき文芸ジャーナリズムから一歩距離をおいた新しい文芸書シリーズの刊行を小社は思い立った。即ち,狭義の文学史や文壇に捉われることなく,浪漫的心性に富んだ近代の文学者・芸術家を選んで四十二冊とし,小説,詩歌,エッセイなど,それぞれの作家精神を窺うにたる作品を文庫本という小宇宙に収めるものである。
以って近代日本が生んだ文芸精神の一系譜を伝え得る,類例のない出版活動と信じる。
定価
本体1,305円円+税
感想
330ページの文庫でこのお値段? 学校や図書館に所蔵されることが前提の値付けでしょうか?
本を買う人は、値段にそれほどこだわらない。嘗てそう言ったのは幻冬舎の社長だったでしょうか? それにしても高額です。1ページ当たり4円です。(セコイ 笑)
セコイ話はこれくらいにして、この作品集は新字旧仮名です。振り仮名も最小限にしてあります。小説と随筆で編んだこの作品集、やはり美文ですね。泉鏡花や高山樗牛の美文調とは違いますが、間違いなく美文です。私ごときが美文云々は片腹が痛いことですが……。
中学、高校の頃に読みましたが、人生の折返し点をはるかに通過した今読むと、当時とは当然違った感想になります。
当時読んだ小説に親しみ直すのも楽しそうです。
それにしてもこういった作品の書評がスラスラ書けるようになりたいですね。今の私には無理ですが……。
当然、点数付けは出来ません。


