作者
山田正紀
題名
カムパネルラ
出版社
東京創元社
出版社による梗概
宮沢賢治研究に生涯を捧げた母の死。遺言に従い、花巻まで散骨に訪れた僕は、物語と現実が混淆する異様な殺人事件に遭遇する。『銀河鉄道の夜』をモチーフとした傑作長編SF。
定価
四六判仮フランス装 本体1,800円+税
感想
先の記事の北森鴻は若いころの山田正紀に少し似てました。
この作品、今風のカテゴリーで言うならば「リスペクト・ライトノベル」なんでしょうが、いかんせん山田正紀の筆致ではライトというわけにはいかないですね。
山田お得意の現実と虚構が入り交じった予断を許さない作品となりました。
山田の作風とリスペクトノベル、読者によって評価が大いに分かれるところでしょう。あたくしは傑作でもなく凡作でもないという優柔不断な評価です。でも、これで1,800円は高いかな……。
銀河鉄道の夜と宮沢賢治の世界、単なるタイムスリップ・ミステリーとしてではなく底流に王道SFがあります。
SFの大家といっていい山田ですが情熱はいささかも衰えていないように感じました。あたくしは山田のそんなところに魅かれます。
6/10点


