作者 平田冨峰
題名 警視庁刑事 いのち輝く
出版社
日新報道
日新報道
出版社による梗概
憂国刑事の武士道人生!宮本武蔵の末裔にして、元・警視庁捜査一課長だった著者が事件を斬る!
定価 本体1,680円+税
感想 小説ではなく自伝的な捜査関係者の述懐です。ですから細かい小説作法や文章をあれこれ言っても仕様がないとは思いますが……。文体と語彙のバランスがチグハグで読みづらいですね。『汚名を挽回しなさい』は『汚名を返上しなさい』もしくは『名誉を挽回しなさい』ですね。この場合は、『汚名を返上しなさい』がよろしいのでは……。まあ、言いたいことは分かりますが。
これほど読み手の立ち位置によって、評価が分かれる書籍も珍しいでしょう。出版社が日新報道ということで、この本を手にされる方も限られると思います。昭和から平成10年までの警察捜査について大変参考になる内容でありました。
そして、弱者とは? を考えさせられる内容でした。被疑者(犯罪者)なのか? 被害者(被害者遺族)なのか? あるいはその両者か? 現実問題としては時時で違ってしまうと思いますが、せめて自分の創作小説では両者に寄り添いたいと思います。
取り調べの可視化について、イギリス、イタリア、オーストラリア、アメリカの一部の州では行なわれているが、反面、囮捜査、通信の傍受、司法取引、潜入捜査が合法化されて、取り調べ自体が日本ほど重要視されていない、とのこと。目から鱗でした。
スピン(紐状の栞です)がこれほど長いのは初めてです。別に便利だからいいんですけどね。


