作者
富樫倫太郎
題名
SRO VI 四重人格
(警視庁広域捜査専任特別調査室)
出版社
中央公論新社
出版社による梗概
不可解な連続殺人事件が発生。傷を負ったメンバーが再結集し、常識を覆す新たなシリアルキラーに立ち向かう。人気警察小説、待望のシリーズ第六弾!
定価
本体880円+税
感想
全550ページ中70ページを超えたあたりでやっと事件が発生します。そして、200ページを超えて警察の捜査が始まります。それが決して冗長ではないのです。
SROシリーズ6作目にして、著者お得意の群像劇になりました。シリーズの1~5は本作のためにあったと言っても過言ではないくらいに昇華された作品です。
まさかシリーズ初見でこの作品から読まれる方はいないと思いますが、是非とも順番に読んでいただきたいです。図書館でも直ぐに借りることができると思いますので、一気読みに最適です。
シリーズ全て殺人事件を取り扱っています。それも過激なシーンが多いです。本作にもそれなりに過激なシーンはありますが、前5作に比べると犯人が近藤房子(最凶の連続殺人犯と主な登場人物で紹介されています)でないぶん、薄らいでいます。
当然今後も続くシリーズですが、ここまでの作品を書いてしまうと次作が心配です。脂がのってきた富樫倫太郎が楽しみではありますが……。
それにしても室長が怒った描写は上手いですね。芝原・尾形・針谷も素敵でした。
9/10点


