岩波書店 円朝全集 別巻一 弟子による口演

    Author: 立花家蛇足 Genre: »
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    作者

    岩波書店(三遊亭円朝)

    題名
    円朝全集 別巻一 弟子による口演

    出版社
    岩波書店

    出版社による梗概
    門人による口演速記.円朝創作の噺に加え,円朝作として伝えられてきた噺も参考作品として収める.『後の業平文治』『烈婦お不二』『塩原の怨霊』『鰍沢』『名づけ親(死神)』『芝浜の革財布』など全十五編.ほか,『熱海土産温泉利書』の変種である『敵討霞初嶋』も併収.[校注=池澤一郎・長崎靖子・佐藤かつら・今岡謙太郎・鈴木圭一]

    定価
    本体8,200円+税

    感想
    圓朝創作といわれる噺を弟子が口演した速記集です。
    もちろん、本当に圓朝が創作したの? って疑問が残る噺もあります。私見で述べるならば、上記のうち『後の業平文治』、『鰍沢』、『芝浜の革財布』などが怪しいです。本書もそういった疑問が残る噺につきましては「参考作品」として掲載されております。

    本書ではなく、円朝全集の月報として、添付された小冊子に『鰍沢』の考証が載っておりました。
    それによりますと、『鰍沢』は河竹黙阿弥作で間違いないようです。いくつかの傍証も記載して結論づけております。かなり詳細な考証になっておりますので、この部分だけでも読む価値ありです。
    そして、本書巻末に二代目圓朝騒動(?)が載っております。従前あたくしが知っていた圓右ではなく、明治43年に、小圓朝が大胆にも二代目圓朝を名告った事実がありました。びっくりでした。このあたりにも圓朝歿後の三遊派のグズグズが表われていますね。
    圓朝と名告った小圓朝が一門を率いて静岡で興行をしたようです。その一門に『朝太』がありました。後の五代志ん生ですね。確か静岡までの汽車に乗ろうとしている朝太(後の志ん生)に圓喬が餞別の煙草を手渡して周りの弟子から羨ましがられた、とは語っていますが、この圓朝の一件について、志ん生は語っていないと思うのですが……。真相はいかに???

    初見の圓喬の速記『烈婦お不二』。『操競女学校』で出てきます噺がやっと読めました。これから何度も読むことになると思いますが、やっぱり圓喬の口舌はいいですね。この『烈婦お不二』現在どなたかお演りにならないでしょうか?

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