福田和也 作家の値うち

    Author: 立花家蛇足 Genre: »
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    作者
     福田和也

    題名
     作家の値うち

    出版社
     飛鳥新社

    出版社による梗概
     気鋭の文芸評論家が、ミステリー&エンターテイメントと純文学の現役作家100人の、最新作を含む主要作品574点を“厳正”かつ“徹底的”にテイスティングし、100点満点で採点した、前代未聞、究極のブック・ガイド。

    定価
     本体1,300円+税

    感想
     その過激な内容によって、人気作家を抱える各メディアからは広告を拒否された評論本です。
     福田和也でなければ書けなかったであろう内容であり、飛鳥新社でなければ出版されなかったのではないかと思います。

     出版当時(西暦2000年)の現役の作家について、エンターテイメント系、純文系に分けて100点満点で評価しています。それは作家の値うちと題されていますが、個個の作品についての点数と評論が付けられてます。
     歯に衣着せぬ評論が縦横に展開され、内容の賛否はともかくも読んでいて面白いです。もっとも、書かれた作家はたまったものではないでしょうが……。

     その著作全てに『人前で読むと恥ずかしい作品。もしも読んでいたら秘密にした方がいい』の29点以下を下回る、測定不能と書かれた、船戸与一がこの書籍が出版されたすぐ後に『直木賞』を受賞したときは、『文壇の逆襲』と話題になりましたね。

     途中途中に掲載されてある『コラム』が良いです。福田の考えが詳しく書かれてあります。ここだけでも読む価値ありです。

     伝聞ですが、著者の福田は噺家、立川談春を評して『談春ひとりいれば他の噺家はいらない』と言ったそうです。真偽は不明ですが、『この作家ひとりいれば他の作家はいらない』そう言われたら、福田はどんな感想を持つのでしょうか? そんな事を思いました。


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