作者
フレッド・ピアス 著 /藤井留美 訳
題名
外来種は本当に悪者か? ―― 新しい野生 THE NEW WILD
出版社
草思社
出版社による梗概
外来種のイメージを根底から覆す知的興奮にみちたノンフィクション。著名科学ジャーナリストが調査報道を駆使し、悪者扱いの生物の知られざる役割に光をあてる。
定価
本体1,800円+税
感想
「間違いだらけの○○」という書題の嚆矢、「間違いだらけの車選び」の草思社です。左寄りの方にとっては歯ぎしりをするような書籍も出版しております。あたくしはごく普通に歴史の真実を語っている出版社と捉えております。以前に更正法の適用を受け、現在は、たま出版の孫会社と云っていいでしょう。
本書の書評によく見られる「人種偏見に基づく民族浄化と外来種排斥は同じ構造」などを持ち出すつもりはありません。あたくしは物言わぬ外来種と移民や難民は根本的に違うと思っているからです。その時々で特定の人間にとっての利益を目的とした使われ方は同じでしょうが……。
純粋に知識として楽しく読みました。 手つかずの自然とは?
在来種は善であり外来種は悪なのか?
自然環境保護の欺瞞とは?
著者は多くの参考事例をあげて解いていきます。
日本から持ち込まれイギリスで猛威をふるっている虎杖(イタドリ:タデ科の多年草)やアメリカを悩ませている葛(クズ:マメ科の大形蔓性の多年草)なども紹介されてます。
本書を読んで思い出したのは、アメリカでキラービー(killer bee)と呼ばれるアフリカナイズドミツバチによる人の死亡例もあるため、オオスズメバチの中でも最も大きいニホンオスズメバチ(Japanese giant hornet)を輸入して駆除させようかと検討されたことがありました。しかし、30匹のオオスズメバチが西洋ミツバチ3万匹をわずか3時間で殲滅させた映像を見て、恐怖のあまり導入を断念したそうです。天敵のオニヤンマも一緒に輸入すれば良かったのに……。志ん生のマクラで登場する「ドロボウヤンマ」はオニヤンマの大きいものです。志ん生に云わせると「頬被りして出刃包丁を持ってた」そうです(^^)
学術書(?)なので小説読みの方にはお勧めできませんが、外来種や植生について書かれた素晴らしい小説を最後に紹介しておきます。
服部真澄「清談 佛々堂先生 わらしべ長者、あるいは恋」です。この頃の服部は素晴らしかったな~。
フレッド・ピアス 外来種は本当に悪者か?
Author:
立花家蛇足
Genre:
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フレッド・ピアス
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Posted by 立花家蛇足
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