倉阪鬼一郎
題名
夢のれん 小料理のどか屋 人情帖8
出版社
二見書房
出版社による梗概
さんざんの辻の屋台で団子と包玉子を求める剣呑な侍の正体は?
大火で両親と店を失った若き料理人が時吉の弟子に。皆の暖かい励ましに包まれ「初心の屋台」で街に出たが謎の事件に巻きこまれた!
武士を捨て料理人となった時吉と女房おちよの店「のどか屋」に、顔に火傷の跡が残る若い男が何度も訪れ、弟子にしてほしいと頼む。先頃の火事で料理人の父と母を亡くし、店も失ったという。時吉の料理の師であり、女房おちよの父である長吉のすすめもあって、若者は一からやりなおす覚悟でまず「初心の屋台」を引いて街で修業することになったのだが、そこで事件が……。
****今回登場するお料理****
包(つつみ)玉子
角切り玉子
筍雑炊
大根焼き飯
冷やし三州味噌汁
蒟蒻の粉がつお煮
花びら寿司
山吹蒲鉾
新生姜と枝豆の金平(きんぴら)
金目鯛のつけ焼
化かし蒲焼き
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定価
本体648円+税
感想
シリーズものを立て続けに読むことは滅多にしないのですが、その滅多にしないことをしました。どうしてもターニングポイントをむかえたこのシリーズが気になったものですから。
結果として、本作品は少し急ぎすぎた印象を受けました。次の作品でどうしても描きたいことがあるのかもしれません。また次を急いで読まなくては……。
今作は調理シーンが少し理に走りすぎかもしれません。料理本から取り出したような描写が目立ちました。以前は作者自身が実際に作っている印象だったのですが……。
それでも笑いあり、涙ありの安定したシリーズです。猫の描写もここに来て磨きがかかってきましたね。猫好きとしてニヤニヤしながら読んでます。これ以上猫が増えてしまって大丈夫なの? という心配をしております。
それにしても金目の干物が食べたいぞ~
7/10点


