作者
石山茂利夫
題名
裏読み深読み国語辞書
出版社
草思社
出版社による梗概
辞書には日本語の秘密がつまっている! 古今の辞書を引き比べて、日本語の知られざる素顔に迫った好読み物。日本語に関心のある人なら文句なしに楽しめる一冊!
定価
四六判 本体1,600円+税
文庫版 本体680円+税
感想
皆さんはどんなときに国語辞書を開きますか? 知らない、あるいは意味があやふやな語句を調べるとき、がほとんどではないでしょうか?
どなたにとっても意味が確かな語句「木」や「草」、「男」や「女」などは調べたことがない人がほとんどでしょう。(シモがかった語句を悪ガキ当時に調べたことは除く)
ではなぜそれらありふれた語句が国語辞書に載っているのか? 本書にはその理由が明確に書いてあります。
たとえば書物で「謬戻(びゅうれい)」とあったとき、あたくしはその意味を知らないので国語辞書を開きます。ですが、この「謬戻」ほとんどの辞書には記載がありません。そこであたくしは自分の不明を恥じることなく「辞書に載っていないんだから、知らなくったっていいもんね~」と満足するのです。そのような役割が辞書にはあるのです。その意味でありふれた語句を載せるのも重要なことだと本書は説きます。
本書を手にした理由は、最近アニメで三浦しをん原作の「舟を編む」を見ているからです。原作を読み、その後映画も見ましたが、今またアニメを見ています。辞書に賭けた人々を三浦は鮮やかに描ききりましたが、本書も負けてはいません。様々なエピソードを交えて多くの辞書の特性を分析しています。ちなみに、三浦は「舟を編む」の主要参考文献に本書をあげております。
最後に蛇足をば……
赤瀬川原平が著した「新解さんの謎」の主役「新明解国語辞典」にはお仕舞いの方に「んこ」と「んち」の見出し語があります。これは「大便」のことではなく、
んこ
(一)そのような状態に在ることを表わす。
「泥―・うそ―」
んち
「…の家」の意の圧縮表現。
「私―へおいでよ/おれ―がいい/君―のおとうさん、おっかないか?」
とあります。
石山茂利夫 裏読み深読み国語辞書
Author:
立花家蛇足
Genre:
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石山茂利夫
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