作者
藤野千夜
題名
すしそばてんぷら
出版社
角川春樹事務所
出版社による梗概
早朝のテレビ番組でお天気お姉さんをしている寿々は、下町で祖母とのふたり暮らしをのんびり愉しんでいた。そんな彼女が、事務所の発案で江戸まちめぐりというブログを開設することになり――寿司、そば、天ぷら、卵焼き、どじょう、団子、せんべい……「江戸の味」を求めて、おばあちゃんと幼馴染みの寛太と共に、浅草、日本橋、神田、築地へ……。寿々は、料理も街も人も、時間がずーっとつながっていることを知り、日々の暮らしと人生の愛しさを感じるのだった。
定価
本体1,400円+税
感想
第122回芥川賞を受賞した藤野千夜の最新作品です。
取材費を経費で落としたいためでしょうが、実在の店がふんだんに出てきます。小説というよりはグルメ案内でしょう。
それら実在の料理も凡百の言葉を並べたたけで、一向に興味を引かれませんでした。全てがテレビのグルメレポーターやグルメ雑誌からの抜き出しで、作者独自の表現が見られません。
物語というにはあまりに稚拙な話も感興を削ぎます。
作中に何度も登場します「江戸の味」という表現も現代人が考える「江戸の味」であって、本来の江戸の味ではないと思います。浮世絵の鑑賞にしても、浮世絵は決して眺めるものではなく、手にとって顔を近付けて楽しむものです。
良作になる設定だっただけに残念でなりません。
3/10点
藤野千夜 すしそばてんぷら
Author:
立花家蛇足
Genre:
»
藤野千夜
Rating
Posted by 立花家蛇足
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