張莉 こわくてゆかいな漢字

    Author: 立花家蛇足 Genre: »
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    作者
    張莉

    題名
    こわくてゆかいな漢字

    出版社
    二玄社

    出版社による梗概
    漢字は太古の思いを詰めた玉手箱。

    漢字の故郷、中国から日本に留学した才媛が、白川静、阿辻哲次の両大家に学んだ漢字学の知識を元にして書き上げた、漢字をめぐるエッセイ集。四季に始まり、五感・動植物・自然・占いなど、日常見慣れた文字の意外な字源を取り上げて行く。

    定価
    定価 : 本体2,000円+税

    感想
    カーグラフィック(CARグラフィック)誌の生みの親であり、現在は書や美術関連の書籍が専門の二玄社ですね。二玄社のサイトは旧字旧仮名遣いが
    時折あり面白いです。なぜかウチにはこの出版社の「大書源」が転がっております。

    書名に騙されてはいけません。内容はかなり専門的なのです。
    漢字に秘められた意味ですとか、中国や日本文化とどのように関わっているのか、などがエッセイ風に書き綴られております。

    著者の張莉(ちょう り)は日本で結婚して現在は出野文莉(での ふみり)となりました。大阪教育大学の特任准教授です。
    専門的な用語も多く、また著者が中国の出身ということで、文章が時々、あれ、あれ!? という箇所もありますが、あたくしのような漢字フェチにはたまらない内容です。

    甲羅や骨に刻まれた甲骨文(こうこつぶん)や青銅器に鋳込まれた金文
    きんぶん)を例に171文字について書かれております。

    いくつか失礼に当たらない丁度に紹介しますと、
    」の成り立ちですが、古くはこのようにあります。
    これは左目に針を刺していることを表しています。周の人は戦争で打ち負かした敵の左目を刺し貫いて、自国の民すなわち奴隷としたのです。
    これが戦国時代(中国)になると次のようにより顕著です。
     
    これが書題に込められた漢字の「こわい」部分です。

    次は「ゆかいな」部分を紹介いたします。
    「桃」という漢字の成り立ちから始まり、鬼退治に行ったのは、なぜ桃太郎でなければならなかったのか? そして、桃太郎の供は、なぜ猿・雉・犬であったのか? など興味深く書かれております。

    でも、大多数の方にとっては見向きもされない知識でしょうし、あたくしにしたところで知ってどうするの? という思いもあります。
    飲み屋の女給さんに語ったところで「ふ~~ん、で、それが?」と言われるのがオチです。
    まあ、自己満足の知識なんですが……。

    時折開いて思いを馳せるのも乙なモンです。図書館でどうぞ

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