作者
須藤靖貴
題名
小説の書きかた
出版社
講談社
出版社による梗概
神奈川県立横須賀文翔高校文芸部は2年生ばかりの総勢4人。キミコ、ハルノ、カエデの女子3人は、大造の指導の下、小説誌の新人賞に共作で応募し、文化祭で発表することになった。原稿用紙300枚を10枚ずつ、女子3人がリレー形式で書いていくという。大造は編集者の役回りだ。
キミコは悩んだ。4月までサッカー部にいて、小説なんて書いたことがないのはもちろん、まるで読んだことがない。
・アイポ!(アイポイント/小説の語り手のアイポイント=視点を定める)・ストップ&ゴー!(体言止めを気にしない)・シルコジオ!(汁粉・塩/悲しいときこそ明るく描く)――大造の文章指導は独創的だ。
独自のメソッドで書き進み、夏の千葉・内房合宿で、プロの小説家の藤堂久作に出会い、共作小説は順調に仕上がっていく。キミコもなんとか小説作法を身につけていったが……!?
定価
本体1,300円+税
電子書籍版も同上
感想
青春やスポーツに題材を取った小説を主に書いている作者ですが、初見です。出版社の梗概と表紙でラノベかな? と二の足を踏んでしまいそうでしたが、作者が五十代という事で手に取りました。面白かったです。
編集者出身で作中の文章指導には頷けるものがあります。また、作中の書き方(かきかた?)に則って書くという遊び心も好ましく思いました。
読後に元気が出るという青春小説の王道作品ですが、小説の新人賞にリレー型式の作品で応募するという発想も面白いです。岩崎夏海の『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』にも通じるところがありますが、本作の方が納得度が高いです。この作者を少し追いかけてみようかと思いました。
7/10点


