作者
堂場瞬一
題名
黒い紙
出版社
KADOKAWA
出版社による梗概
警察小説の旗手が放つ、企業謀略ミステリ!
亡命事件、スパイ疑惑、派閥抗争……
この会社は、何かを隠している。
大手総合商社に届いた、謎の脅迫状。
犯人の要求は現金10億円。
巨大企業の命運はたった一枚の紙に委ねられた。
警察小説の旗手が放つ、企業謀略ミステリ!
大手総合商社テイゲンに、同社と旧ソ連の不適切な関係を指摘する文書が届いた。現会長の糸山が、30年前に旧ソ連のスパイ活動を行ったというものだった。犯人からの要求は現金10億円。警察に届けるわけにいかないテイゲンは、秘密裏に危機管理会社「TCR」に解決を依頼。元刑事の長須が真相究明に動き出す。脅迫状に添付されていた業務日誌は、テイゲンがかつて社内で使用していた公式用箋にワープロ打ちされたものだった。果たして犯人の狙いは何か。ある事情から警察を辞めTCRに就職したばかりの長須は、正義と職務遂行の狭間で揺れながら、巨大企業の“闇”に挑む。
定価
四六版 本体1,700円+税
感想
堂場作品としてはそれほど評判になっていない本作です。ぶっちゃけ悪評が目立つようです。あたくしは天邪鬼(あまのじゃく)なので、ほとんど人様の批評に左右されることなく読み始めました。
評判の悪い前半部も物書きのひとりとして楽しめました。堂場作品に限らず最近は冒頭から引き込まれる作品にはあまりお目にかかってなかったのですが、本作は2ページ目で引き込まれました。何の変哲も無い導入部なのですけど、プロットに裏打ちされた見事な描写だと思いました。
登場人物たちも他の堂場作品に見られるように魅力があり、あたくしの好みです。
逆に言いますと、この作品に限られる特徴というものがないと言えるかもしれません。その辺がファンの方にとっては物足りない点かも……。
梗概や書題でおわかりのように脅迫状が端緒になります。古いワープロや書体(フォント)が道具立てとして登場しますが、せっかくそれらの詳細を述べているのに、明朝体の脅迫状をゴシックで印刷してはダメでしょう。しっかりと太明朝で印刷してもらいたかったです。
公式ページではなんと太っ腹にも冒頭の46ページが試し読みできます。
ここだけでその後の展開を想像できる達者な読者もいるかと存じます。お楽しみ下さい。
7/10点
堂場瞬一 黒い紙
Author:
立花家蛇足
Genre:
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堂場瞬一
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Posted by 立花家蛇足
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