恩田陸 消滅 VANISHING POINT

    Author: 立花家蛇足 Genre: »
    Rating


    作者

    恩田陸

    題名
    消滅 VANISHING POINT

    出版社
    中央公論新社

    出版社による梗概
    超巨大台風が接近、封鎖された空港。別室に集められた11人の中に、テロ首謀者がいるという――。閉鎖空間で推理合戦が繰り広げられる恩田ミステリー、一気読み必至!

    定価
    本体1,800円+税

    感想
    出版社の梗概を読むと、いわゆるクローズド・サークルものですね。間違いではないのですが、私の自分勝手な命名ですと、ブレーンストーミング系小説でしょう。西澤保彦の「麦酒の家の冒険」がこれにあたります。広義のアームチェア・ディテクティブ(安樂椅子探偵)と言って良いかもしれません。
    しかし、本作がミステリーかと言われると疑問です。確かに謎が提示されてその解決もあるのですが、必然ではなくて唐突です。登場人物のブレーンストーミングを楽しむ作品と割り切った方がいいでしょう。

    登場人物がしかりと描き分けられていて、会話中心の描写もスラスラと読めるところはさすが恩田作品だと思います。発言内容に無理がありません。
    でも、何か物足りないのです。別に心理的なサスペンスとか迫力のアクションを求めてはいませんが、ワクワクしないのです。淡々とスラスラ読めるだけの作品でした。作者の筆力から考えると残念です。
    新聞連載の限界でしょうか? 書籍化に伴っての加筆があるべきでした。

    /10点

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